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Home > とある米屋のドタバタ話 > 幸運の女神が微笑んだお米

幸運の女神が微笑んだお米

2011年12月03日

今だから書いちゃいますが、函館育ちの『ふっくりんこ』ほど運に恵まれた

幸運なお米は無いのです。

もちろん、全国各地にある農産物の品種改良で品種として登録された種自体、

無数の掛け合わせと選抜された中から登録されるので幸運といえるのですが・・・

しかし、品種改良されていく中にあって、いくら良い品種であっても

流通条件に合致しないものは認められない、そんな厳しいのが育種の世界とか

もちろん『ふっくりんこ』も道南の気候に適しているが故に

作付け地域が限定されるということから流通条件に合致せず、風前の灯。

けっして日の目を浴びることが出来ない道南農業試験場で育種された

240番目のお米として消える運命でした。

でも、試験作付けをした生産者やJA担当者、育種に携わった道職員の方々の

熱い思いが廻りを動かし始めたんです。

しかし、同じように道南農業試験場で過去に華々しくデビューをしたお米

224番目に育種された『ほのか224』が、デビューまもなく冷夏の洗礼を受け

収穫が激減するという事態が過去にあっただけに

生産者の多くは、再び同じ結果になるのではないかと作付けに異議を唱えました。

このとき、生産者の一人が「消費者に美味しいといってもらえる米を作りたくないのか」

と声を上げたそうです。

これが奇跡の始まりでした。

北海道全体で同じお米を生産し、大量に供給するというこれまでの考えを覆し

推奨品種としての位置づけで品種の登録が可能となりました。

そのつかの間、再び冷夏に阻まれました。

道内の作柄は、凶作。

もちろん、道南も例外なくどこの田んぼも惨憺たる状況で実の入らない穂は

頭をたれることがありませんでした。

ところが、幸運の女神が『ふっくりんこ』に微笑みかけたんです。

『ふっくりんこ』を作付けした田んぼでは、穂が稔り頭を垂れていたんです。

これには、『ふっくりんこ』を否定的に見ていた生産者が驚いたそうです。

以来『ふっくりんこ』は、さまざまな応援を受け函館のブランド米として定着しました。

もちろん冷夏の中でも諦めなかった生産者の努力のたまものでもあります。

これは、『ふっくりんこ』誕生秘話の極一部ですが、

とにかく不思議なパワーを持ったお米だと思います。

もしかしたら、諦めないという心で作られてきたお米なのかもしれません。

だから、わたしも諦めないで米屋をやっているのかもしれませんね。

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無題

2011年12月04日(日) 15:04

きっとそれだけの幸運に恵まれたお米
おいしいんだろうな
北海道の土地にあったお米かもしれませんね

だれ~~だ(~o~) () 編集

Re:無題

2011年12月04日(日) 15:43

私は、コシヒカリよりも飽きずに食べれるので美味しいと思っています。
ただ、味覚は人それぞれだし好みの問題もあるので、万人が美味しいと思ってくれなくてもいいと思っています。
農家さんが自分の田んぼで作ったお米が美味しいと思うのは当然だし、住んでいる地域で収穫されたものが一番美味しいと思うのも事実ですからね。(・∀・)

コタツ猫の流し目生活

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